高尿酸血症治療剤の先発品として長年使用されてきた「ザイロリック錠50mg/100mg」(グラクソ・スミスクライン)が、2026年3月31日をもって経過措置期間を終了し、薬価基準から削除されました。
とはいえ、現場の感覚からすれば「今さら?」という話かもしれません。本剤は随分前に出荷停止となっており、すでに市場在庫もほぼ消尽している状態です。制度上の最終期限を迎えた今、改めてこれまでの経緯と、気になる現在の後発品の供給状況について整理します。
【代替品への切り替えとメーカー案内】
- 公式な代替品は「ケミファ」 GSKの最終案内では、代替品としてアロプリノール錠50mg/100mg「ケミファ」が指定されています。
- 現場のリアルな対応 メーカー案内では「ケミファ」が挙げられていますが、出荷停止から時間が経過しているため、多くの現場ではすでに「サワイ」や「トーワ」など、その時在庫があった主要メーカーの後発品へ切り替えが完了しているはずです。すでに他社品で安定運用できているのであれば、あえて今からメーカーを変更する必要はないでしょう。
【供給状況:出荷調整の嵐を越えて】
- 当初の大混乱 ザイロリックの出荷停止が発表された当初は、代替需要が一気に集中したことで、各社の後発品までもが軒並み出荷調整に陥りました。在庫確保のために卸への交渉や処方提案に奔走した担当者も多かったのではないでしょうか。
- 現在の流通状況 混乱から月日が流れた現在、アロプリノール製剤の供給はほぼ正常化しています。現在は主要メーカー品であれば概ね問題なく流通しており、以前のような「いつ入るかわからない」という不安は解消されています。
【実務上の最終チェック】
- 2026年4月以降は請求不可 制度上、2026年4月1日からは1点も請求できません。万が一、棚の奥に「ザイロリック」の端数や不動在庫が眠っている場合は、このタイミングで完全に整理(廃棄・返品等)が必要です。
- レセコンマスタの確認 4月の薬価改定やマスタ更新のタイミングで、ザイロリックが自動的に「削除」または「移行」されるよう設定を再確認しておきましょう。
【まとめ】
ザイロリックの経過措置終了は、実務的には「レセコンから名前が消えるだけの事務手続き」に過ぎません。
しかし、あの凄まじい出荷調整の嵐を乗り越え、今では後発品が当たり前に手に入るようになったことは、現場にとって一つの大きな区切りと言えます。今回の経過措置終了を機に、古い在庫や過去の供給情報の整理を行いましょう。
