大塚製薬のハイゼット錠25mg/50mgが販売中止へ。経過措置満了日と現場の実務対応。

永年にわたり心身症や高脂血症の領域で処方されてきた、大塚製薬の「ハイゼット錠25mg」および「ハイゼット錠50mg」が販売中止となることが発表されました。

本記事では、販売中止にともなう出荷停止時期、経過措置期間の満了予定、メーカー推奨の代替品情報に加え、調剤薬局の在庫管理の視点から見た「実務上の注意点」について解説します。

📅 販売中止・経過措置スケジュール一覧

ハイゼット錠25mgと50mgでは、出荷停止の予定時期が異なりますので、現場の在庫状況と照らし合わせてカウントダウンを進めてください。

販売名包装出荷停止予定時期経過措置期間満了日(予定)
ハイゼット錠25mg500錠(PTP)2026年6月中旬2027年3月末日
ハイゼット錠50mg500錠(PTP)2026年9月中旬2027年3月末日

💊 メーカー公式の「代替品」情報

ハイゼット錠は「高脂血症」と「心身症(更年期障害、過敏性腸症候群)」という、全く異なる複数の効能・効果を持っているため、患者の適応症(病名)によって代替品を使い分ける必要があります。

大塚製薬が公式に案内している推奨代替品は以下の通りです。

① 効能:高脂血症の場合

  • プラバスタチンNa錠5mg/10mg「サワイ」(沢井製薬)

② 効能:心身症(更年期障害)における身体症候、不安・緊張・抑うつ

  • トフィソパム錠50mg「トーワ」(東和薬品)
  • ジアゼパム錠2mg/5mg(沢井製薬 / 東和薬品)
  • ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)(ツムラ)

③ 効能:心身症(過敏性腸症候群)における身体症候、不安・緊張・抑うつ

  • ロフラゼプ酸エチル錠1mg/2mg(東和薬品 / 沢井製薬)
  • アルプラゾラム錠0.4mg/0.8mg「トーワ」(東和薬品)

⚠️ 実務上の注意点:500錠包装しかない

ハイゼット錠を取り扱ったことがある方なら全員同意してくれると思いますが、この薬、「500錠(PTP)包装」しか存在しないんですよね。

これが何を意味するかというと、

  • 「月に14錠しか出ない患者さんがいる」
  • 「更年期障害の症状が落ち着いて、急に処方が削除された」

といった事態が起きた瞬間、残り400錠以上の不動在庫(デッドストック)が確定するという、薬局の利益をじわじわと削る恐怖のトラップを内包していました。

経過措置満了(2027年3月末)に向けたデッドストック処理

包装が500錠単位である以上、「出荷停止直前に、1人の患者のために慌てて500錠箱を空けたら、半分以上残したまま2027年3月に経過措置満了を迎えてゴミになる」という最悪のシナリオが容易に想像できます。

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