日医工への業務停止命令の処分内容
1.日医工株式会社 富山第一工場での医薬品製造業の業務停止(2021 年3 月5 日(金)から2021 年4 月5 日(月)まで)
2.日医工株式会社の医薬品製造販売業の業務停止(2021 年3 月5 日(金)から2021 年3 月28 日(日)まで)
2020年から2021年1月にかけて75品目もの自主回収を繰り返したことが影響しているようです。
安定供給への影響
日医工物流センターにある在庫製品(2021 年3 月4 日以前に市場出荷判定を完了しているもの)は継続して出荷することが可能とのこと。
一部の製品は供給が制限される可能性があり、随時日医工ホームページに掲載されるようです。おそらく卸へ発注する段階で数量が制限されると思われます。
製造停止・出荷停止品目(一覧)は?
2021 年3 月4 日 時点で詳細な停止品目リストは出ておりませんが、製造所・製造会社によって状況が変わってくるようです。
日医工株式会社が製造販売承認を取得している医薬品を製造する、富山第一工場以外の製造所
愛知工場、静岡工場、山形工場、埼玉工場、富山第二工場、ヤクハン製薬北海道工場、外部委託工場 等
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これらの製造所では医薬品を製造することはできますが、3 月28 日までそれを工場出荷することはできません。
日医工株式会社の製造販売承認ではなく、各々が製造販売承認を取得している医薬品を製造販売する関係会社
エルメッド株式会社、日医工ファーマ株式会社、日医工サノフィ株式会社、日医工岐阜工場株式会社、ヤクハン製薬株式会社 等
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これらの関係会社では今回の業務停止の影響はないとのことです。
日医工業務停止命令の今後
小林化工の問題等により医薬品の流通が不安定になっている状況下での日医工業務停止となりましたが、安定供給にどこまでの影響があるのか不明です。
新聞報道等により業務停止を知った患者さんからも日医工の製品から他のメーカーに切り替えてほしいという要望も出始めています。
患者さんの不安を取り除きながら、場合によっては他のメーカーや先発品に切り替えるなど、丁寧な対応が求められていきます。