【緊急速報】抗がん剤「タズベリク錠」が国内投与中止へ。二次性悪性腫瘍のリスクを考慮(エーザイ)

1. 発表の要旨(2026年3月19日)

エーザイ株式会社は、EZH2阻害剤「タズベリク錠200mg」(一般名:タゼメトスタット臭化水素酸塩)について、日本国内での投与中止を決定しました。

今回の判断は、海外臨床試験および国内外の安全性データの精査により、本剤の投与(併用・単剤いずれも)において血液系の二次性悪性腫瘍が複数例発生したことを受けたものです。

2. 現場の薬剤師が直ちに確認・実施すべきこと

本件は通常の販売中止とは異なり、患者の安全性に直結する「投与中止」の要請です。

  • 新規投与の禁止 新規の患者に対する処方は行わないよう情報伝達が開始されています。
  • 服用中患者への対応(最優先) 現在本剤を投与中の患者については、「速やかに投与中止を検討すること」が医療機関へ強く求められています。薬局で該当する患者を把握している場合は、至急処方医と連携が必要です。
  • 販売中止への流れ すべての患者で投与が行われていないことが確認された段階で、正式に販売中止となる予定です。

3. 背景:なぜ「投与中止」という重い判断になったのか

  • 二次性悪性腫瘍の発現: 元の疾患(濾胞性リンパ腫)とは別に、新たな血液がんが発症するリスクが確認されました。
  • 海外での動向: 米国等での販売中止決定(Ipsen社)を受け、日本国内の使用条件においてもリスクを最大限に考慮した結果の判断です。

4. 実務上の備忘録(DIデータ)

  • 一般名: タゼメトスタット臭化水素酸塩
  • 適応症: 再発又は難治性のEZH2遺伝子変異陽性の濾胞性リンパ腫(標準的な治療が困難な場合に限る)
  • メーカー: エーザイ株式会社
  • 資料番号: No.26-15(2026年3月19日発表)

まとめ:現場での伝え方

通常の販売中止は「代替品への切り替え」を検討する猶予がありますが、本剤は「安全性の観点から、今飲んでいる人についても中止を検討する」という非常に重いフェーズです。

「別の病気が発生するリスク(二次性悪性腫瘍)」という明確な理由があるため、疑義照会や医師・患者様への情報提供の際は、この背景を正確に伝えることが重要になります。


出典: エーザイ株式会社 プレスリリース(2026年3月19日)

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