デュロキセチンカプセル/錠/OD錠 各社の発売日一覧(7月25日現在)

サインバルタカプセルの後発品(ジェネリック医薬品)であるデュロキセチンカプセル/錠/OD錠が薬価収載されて1ヶ月以上経過しましたが、相変わらず供給状況が芳しくありません。

そこで、2021年7月25日現在のデュロキセチンカプセル/錠/OD錠の状況を一覧にしてみました。

製品名発売予定日備考
デュロキセチンカプセル「DSEP」未定 
デュロキセチンカプセル「JG」9月中 
デュロキセチンカプセル「KMP」未定 
デュロキセチンカプセル「YD」発売中出荷調整中
デュロキセチンカプセル「アメル」発売中出荷調整中
デュロキセチンカプセル「オーハラ」未定 
デュロキセチンカプセル「サワイ」9月中 
デュロキセチンカプセル「タカタ」未定 
デュロキセチンカプセル「トーワ」8月30日 
デュロキセチンカプセル「ニプロ」7月27日 
デュロキセチンカプセル「フェルゼン」7月29日 
デュロキセチンカプセル「三笠」未定 
デュロキセチンカプセル「日新」未定 
デュロキセチンカプセル「明治」7月中 
デュロキセチン錠「ケミファ」未定 
デュロキセチン錠「トーワ」8月30日 
デュロキセチンOD錠「ニプロ」発売中 
デュロキセチンOD錠「明治」9月中 

発売中はデュロキセチンカプセル「YD」「アメル」、OD錠「ニプロ」

薬価収載と同時に発売となったデュロキセチンカプセル「YD」「アメル」は、予想通り発売と同時に出荷調整となりました。
出荷調整になると分かっていてなぜ発売に踏み切ったのかは不明ですが、こんな状況で採用できるはずもなく、当面は先発品のサインバルタカプセルを継続する状況になっています。
一旦切り替えて後発品を出してしまうと、後発品の在庫切れで先発品に戻したときに患者さんの負担金額が大幅に増えてトラブルの元になってしまいますから。

デュロキセチンOD錠「ニプロ」も発売されましたが、発売されたばかりで供給の見通しも分からず採用を保留しています。
ニプロのMRさんに聞いたところ、メーカーとしてはOD錠の出荷調整等は行わないつもりでいるとのこと。

デュロキセチンカプセル「ニプロ」「フェルゼン」「明治」の発売

7月27日にはデュロキセチンカプセル「ニプロ」、7月29日にはデュロキセチンカプセル「フェルゼン」、7月中にはデュロキセチンカプセル「明治」が発売予定となっており、供給状況も若干変化してくるかもしれません。
しかしながら、「YD」「アメル」「ニプロ」「フェルゼン」「明治」だけで必要量を全て供給させることは不可能と考えられるので、当面は出荷調整状態が続くのではないかと思います。

各社のデュロキセチンカプセル供給状況を見つつOD錠「ニプロ」の供給状況・出荷調整の有無を確認しながら、先にOD錠「ニプロ」の採用を検討していくことになるのか。

業界大手の東和薬品・沢井製薬は?

日医工の影響によって後発品業界全体が大変なことになっていますが、日医工の代替製品が多く製品の信頼度も高い東和薬品・沢井製薬の2社に注文が殺到し、特に出荷調整品目数が多くなっています。
そういった状況ということもあってか、2社のデュロキセチンカプセルの発売予定は東和薬品が8月30日、沢井製薬が9月中と、まだ少し先になりそうです。

デュロキセチンカプセル/錠/OD錠 まとめ(7月25日現在)

引き続きデュロキセチンカプセルの出荷調整は続くと考えておいた方がよさそうです。
手に入ったからといって安易に後発品に切り替えても後が続かない可能性があるので、切り替える際には事前に患者さんに事情を話すなどしておいた方が後のクレームは少なくなりそうです。

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