デュロキセチンOD錠20mg/30mg「ニプロ」 2021年6月追補収載品

2021年7月14日医薬品新発売・販売中止
デュロキセチンOD錠20mg/30mg「ニプロ」 2021年6月追補収載品のご案内

デュロキセチンOD錠20mg/30mg「ニプロ」の発売が正式決定

2021年7月現在、デュロキセチンカプセル(サインバルタカプセルの後発品)は複数のメーカーにて発売準備がされていますが、既に発売した数社にしても発売後すぐに出荷調整に陥るなど供給状況が芳しくありません。

複数のメーカーMRさんと話をしても、1社が先行して発売するとそこに受注が集中してしまうため、各メーカーとも他社の動向を伺っているとのこと。

そういった中でニプロがカプセルに先行してOD錠の発売を決めました。

デュロキセチンOD錠20mg/30mg「ニプロ」の供給

2021年7月21日(水曜日)に発売となったデュロキセチンOD錠20mg/30mg「ニプロ」についてニプロのMRさんに確認してみました。

まず最も関心のあった供給についてですが、カプセルではなくOD錠ということで供給制限(1施設につき何錠まで等)は設けていないとのこと。
しかし、各社ともカプセルの供給が芳しく無く、OD錠への殺到もあるのでは?と聞いたところ、ニプロの社内でもそこは議論になったようです。
ただ、最終的には供給制限無しで販売するに至ったとのこと。

今すぐデュロキセチンOD錠20mg/30mg「ニプロ」を採用するべきか?

1度患者さんに値段の安い後発品を出してしまうと、出荷調整になって先発品に戻したときのリスクが大きいことは言うまでもありません(特にサインバルタとデュロキセチンでは患者さんが支払う金額に大きな差が出るので)。
ただでさえ小林化工や日医工の問題で後発品の信頼が揺らいでいる中で、供給に問題が発生する可能性のある後発品を採用するかどうかは悩ましいところです。

個人的には、患者さんからどうしてもと頼まれた場合にだけ出荷調整のリスクを説明してから出す、という程度に留めておいたほうが無難な気がします。

ニプロ

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