普段は元気でも、年に数回体調を崩すのは誰にでもあること。そんな時、薬箱に「確かあったはず!」と解熱鎮痛薬を見つけても、「これ、いつ買ったんだっけ?」「飲んで大丈夫かな?」と迷ってしまう経験は、多くの方がされているのではないでしょうか。
古くなった薬の使用については、市販薬と病院・調剤薬局で処方された薬とで注意点が異なります。
古くなった薬は飲んでもいいの?
基本的には、使用期限を過ぎた薬は飲まないでください。
薬は、有効成分の安定性や品質が保証される期間が定められています。使用期限を過ぎると、有効成分が分解されて効果が低下したり、逆に有害な物質に変化したりする可能性があります。また、細菌汚染などのリスクも高まります。
古くなった薬の使用期限を確認する方法
市販薬(OTC医薬品)の場合
ほとんどの市販薬には、パッケージや容器に使用期限が記載されています。
- 記載場所の例: 箱の側面や底、PTPシート(錠剤のシート)の裏側、チューブの端など。
- 記載形式の例:
- 「使用期限 2026.12」
- 「EXP 12/26」 (EXPはExpiration Dateの略で、有効期限という意味です。この場合、2026年12月末までという意味になります。)
- 「2026年12月」
- 「製造ロット番号の後に続く日付」
使用期限が残っていたら古くても使っていい?
- 未開封であれば、使用期限内であれば原則として使用できます。
- 一度開封した薬は、使用期限内であっても品質が劣化している可能性があります。 特に、点眼薬や液体の薬は、開封後に菌が繁殖しやすいので、開封後の使用期限(「開封後1ヶ月以内に使用」など)が別途記載されていることが多いです。記載がない場合でも、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
病院・調剤薬局で処方された薬の場合
処方薬には、市販薬のような明確な「使用期限」が記載されていないことがあります。基本的には「処方された時点から適切な期間内に使い切る」が原則なので、一部の薬を除き長期間保管しておく前提ではありません。
- 粉薬、錠剤、カプセル剤など
- 通常、調剤された日から数ヶ月〜1年程度が目安とされていますが、薬の種類や保管状況によって大きく異なります。
- 特に、光や湿気に弱い薬は、病院や調剤薬局で渡される容器や袋に入れたまま、指示された通りに保管することが重要です。
- 液剤、軟膏、点眼薬など
- これらは、細菌汚染のリスクが高いため、開封後は特に注意が必要です。
- 点眼薬や点鼻薬などは、「開封後1ヶ月以内に使用」など、開封後の使用期限が指示されることが多いです。指示がない場合でも、開封後1ヶ月程度を目安に使い切るのが一般的です。
- 軟膏も、直接指で触ったりすると菌が入り込む可能性があるため、清潔に取り扱うことが重要です。
使用期限が残っていたら古くても使っていい?
処方された薬の場合、「使用期限」という概念ではなく、「処方された時点から適切な期間内に使い切る」という考え方が重要です。
- 処方されてから時間が経った薬は、たとえ未開封であっても使用しない方が安全です。
- 薬の保管状態によっては、品質が劣化している可能性があります。
- 特に、保管場所が高温多湿であったり、直射日光が当たったりしていた場合は、さらに劣化が進んでいる可能性があります。
- 症状が治まっている場合でも、自己判断で以前の薬を再度使用するのは避けましょう。症状が再発した場合は、必ず再度医師の診察を受け、新しい薬を処方してもらうようにしてください。
まとめ
- 使用期限を過ぎた薬は、市販薬・処方薬に関わらず使用しないでください。
- 市販薬はパッケージに記載された使用期限を確認しましょう。開封後の使用期限にも注意が必要です。
- 処方薬は、調剤されてから時間が経ったものは使用しないのが原則です。 医師や薬剤師から指示された保管方法を守り、残った薬は自己判断で使用せず、適切に廃棄してください。
- 「この薬、まだ使えるかな?」と少しでも疑問に思ったら、自己判断せず、医師や薬剤師に相談しましょう。

