病院や調剤薬局で処方された薬の使用期限を調べる方法

おくすりの疑問

病院や調剤薬局で処方された薬(処方薬)には食品の消費期限と同じように使用期限が設定されています。
湿布やチューブ状の塗り薬であれば使用期限が記載されていることが多いためすぐに分かりますが、錠剤など飲み薬には使用期限が記載されていないことが多いため、長期間保管していた処方薬などは使用期限が残っているか判別ができません。

ここでは、病院や調剤薬局で処方された薬の使用期限の考え方と、調べ方について詳しく解説します。

病院で処方された薬の使用期限の考え方

まず、処方薬の基本的な考え方を理解しておくことが重要です。

服用日数(使用日数)が基本

病院で処方される薬は、医師が診断した症状に対して、その期間内に服用(使用)し終えることを前提に処方されます。そのため、処方された日数分を飲み切ることが最も重要であり、その期間内であれば薬の効果と安全性が保証されると考えるのが一般的です。

個別の薬によって異なる

薬の種類(錠剤、粉薬、液剤、外用薬など)や薬剤の安定性によって、実際の使用期限は異なります。特に、開封後の安定性は製品によって大きく変わります。

基本的には自己判断での使用を避ける

以前処方された薬が残っていても、現在の症状に合致するとは限りません。また、薬の品質が変化している可能性もあります。自己判断で残った薬を使用することは、効果が得られないだけでなく、思わぬ副作用や健康被害につながる危険性があるため、避けた方がいいでしょう。

使用期限の調べ方・確認方法

残った薬を使用するリスクがあるとはいえ、つらい症状が出た際にやむを得ず使ってしまうこともあります。最低限、薬の使用期限が残っているかどうかは調べておきたいもの。

そこで、病院や調剤薬局で処方された薬の使用期限を調べる方法について解説します。

薬の使用期限を調べる方法

薬の使用期限を調べる方法としては以下のようなものがあります。

  • 病院や調剤薬局に問い合わせる
  • メーカーに問い合わせる
  • メーカーのウェブサイトで確認する

病院や調剤薬局に問い合わせるのが最も安心できる方法なのかもしれませんが、非常に手間がかかることに加え、恐らく再受診を促されます。実際のところ、症状が再発しているのであれば再受診するのがベストです。

病院や調剤薬局に問い合わせるのが面倒な場合、薬の製造メーカーに問い合わせるという方法もあります。例えば、錠剤のアルミシートの端にロット番号が刻印されているのが分るでしょうか。

病院や調剤薬局で薬の使用期限が分らなくなったときにも、スタッフが製薬メーカーに問い合わせてロット番号から使用期限の照会をすることがあります。ただし、患者本人からの問い合わせに対して製薬メーカーが使用期限を教えてくれるかどうかは、メーカーの判断になります。

製薬メーカーの問い合わせ窓口で薬の使用期限を教えてくれなかった場合、最終手段として製薬メーカーのウェブサイトから使用期限を調べるという方法もあります。全てのメーカーで調べられるというわけではありませんが、ロット番号を入力することで使用期限が分る場合があります。

【薬の使用期限検索】サイト上で検索可能な製薬会社を調べてみた

上記のような方法で薬の使用期限を調べることはできるものの、薬の保管状況によっては既に服用に適さないような状態になってしまっていることも考えられます。

薬の使用期限を考える上での注意点

薬の使用期限を確認する方法はいくつかありましたが、仮に使用期限を確認できたとしても、その使用期限通りに服用して問題ないか注意する必要があります。

薬の使用期限や品質は、保管状況によって大きく左右されます。高温多湿の場所や直射日光の当たる場所での保管は、薬の劣化を早めます。薬の保管に適した状況で保管されていることが前提です。使用期限内であっても、薬に変色、異臭、ひび割れ、粉吹き、分離などの変化が見られる場合は、服用を避けるべきです。

不安な薬は、絶対に自己判断で使用せず、必ず薬剤師や医師に相談してください。自宅にある処方薬について疑問がある場合は、可能であればお薬手帳を持参して、薬を受け取った病院や調剤薬局に相談するのが最も安全で確実な方法です。

病院を再受診できない場合に薬を手に入れる方法

過去に処方された薬は、使用期限内であっても、安全性を考慮すると自己判断での使用は避けるべきです。これは、薬が処方された時点での症状や体調に合わせたものであり、現在の状態に合っているとは限らないためです。また、保管状況によっては品質が劣化している可能性もあります。

そのため、現在症状があって薬が必要な場合は、原則として医療機関を再受診することが望ましいです。

しかし、時間がなく病院に行くことが難しい人もいます。次は、その状況でお薬を手に入れる方法について解説します。

  1. オンライン診療 近年普及しているオンライン診療は、自宅や職場から医師の診察を受け、必要に応じて処方箋を発行してもらえるシステムです。
    • メリット: 病院への移動時間や待ち時間が不要。
    • デメリット: 対面診療に比べて得られる情報が限られる場合がある。初診の場合は対応していない医療機関もある。診察料やシステム利用料がかかる。
    • 利用の流れ:
      1. オンライン診療に対応している医療機関を探す。
      2. 予約システムを通じて予約をする。
      3. ビデオ通話などで医師の診察を受ける。
      4. 処方箋が自宅に郵送されるか、薬局にファックスなどで送られ、薬局から郵送されるか、直接薬局に取りに行く。
  2. (特定のケースでの)市販薬の活用 もし症状が軽度で、過去に処方された薬と同じ成分の市販薬がある場合、薬剤師に相談の上、市販薬で対応できる可能性もあります。

注意事項

  • ネットショッピングでの医薬品購入: 医薬品のネット販売は規制されており、購入できる種類が限られています。特に処方箋が必要な医療用医薬品は、医師の診察なしにネットで購入することはできません。個人輸入などで海外の医薬品を購入することも可能ですが、偽造薬のリスクや品質の保証がなく、健康被害につながる可能性が非常に高いため、絶対に避けるべきです。
  • 自己判断の危険性: 以前処方された薬が効いたからといって、現在の症状にも効果があるとは限りません。また、症状が同じように見えても、原因が異なる場合もあります。自己判断で薬を使用すると、症状を悪化させたり、適切な治療の機会を逃したりする可能性があります。

結論として、お薬が必要な場合は、原則として医療機関を受診し、医師の診察を受けることが最も安全で確実な方法です。お時間が取れない場合は、オンライン診療の活用を検討されるのが良いでしょう。

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